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2025年のF1リヴァリーを10点満点で評価!

  • 執筆者の写真: Asagi Hozumi|穂積浅葱
    Asagi Hozumi|穂積浅葱
  • 2月21日
  • 読了時間: 6分

去年までと違って、10チームのリヴァリーが全部一日で揃ってしまいました!

それを可能にした(というか強制した?)F1 75 Live イベントは、時折コンサートなのかF1イベントなのか分からなくなることはあったものの、概ね悪くないものだったと思います……と、せっかく2時間観たのだから思いたくなります。

私が企画するなら、コンサートの時間をもっと短く、クルマとドライバーとチーム代表との時間をもっと長く確保しようとするでしょうけれども、あのようになったのにはきっと訳があるのでしょう。


今回も昨シーズンと同じように、私の主観的評価で最低点を取ったものから順に並べていきます。

昨年の評価と見比べたい方はこちらからどうぞ。



10位:アルピーヌ(1/10

2024年:7位(5/10)



WTF??


この面積比でピンクとブルーを共存させたいなら、せめて左右非対称リヴァリーにして、横から見た時に意味の通るものにしましょうよ……。

Sean Bull Design の関わった作品に落胆することはとても珍しいのですが、これはそのめったにない例の一つです。



9位:ハース(1/10)

2024年:10位(1/10)



2023年のリヴァリーをそのまま使えば良かったのに、と昨年は思いましたが、昨年のものをさらに改悪することに成功したのが今年のリヴァリーです。

前から見た時のノーズコーンはまるで白い靴下を履かせたかのように見えてダサいですし、白いサイドポッドは(恐らくその丸みを帯びた形状も相まって)クルマ全体をひどく重そうなものに見せています。

19位/20位を走っていても全く違和感がなさそうなリヴァリーです。


ハースは2020年以前のグレーを基調としたヴィジュアル・アイデンティティーに戻ってくれないかしら、とここ数年ずっと思っています。

2020年のVF-20👇は本当に美しいクルマでした。




8位:アストンマーティン(4/10)

2024年:1位(10/10)



何も変えなくてよかったのに~😭

塗装面積を削りながらも優美さを保っていた2024年のアストンマーティンは、グリッドで最も美しいクルマの一つでした。

それでももっと軽くしたかったんですね……気持ちは分かります。

でも残念です。

見た目だけで言えばかなりのダウングレード(昨年は10/10評価でした)なので、肝心のクルマ自体のパフォーマンスがアップグレードされていることを願いましょう。



7位:フェラーリ(4/10)

2024年:4位(8/10)



フェラーリが大口スポンサーを持っていることはデザイナーの過失ではないので、10点満点中4点をあげるのは心苦しいのですが……4点です。

2022年以降のフェラーリは毎年素敵なリヴァリーを発表してきたので、それに引きずられて最初は「6かな?」と思ったのですが、これに6はあげられません。

軽量化のためにサイドポッド上部からリアサス周りまでを無塗装にしていることで、HPロゴが置かれる太い白帯が突然切られてしまっているところが特に気になります。

実際にレーストラックで走っている様子を見れば、さほど大きな問題にはならないのかも知れませんが。


SF16-Hのリヴァリーが好きな私は、フェラーリが赤/白に戻ることを密かに望んでいました。

SF-25の発表で一応はそれが実現したはずなのですが、期待したような満足感はありません。

塗装がマットからグロスに戻り、赤と白の塗り分けが斜めの帯ではなく水平になされなければ、私が完全に満足することはないのかも知れないと思い始めています。


Morio, CC BY-SA 4.0 <https://creativecommons.org/licenses/by-sa/4.0>, via Wikimedia Commons



6位:メルセデス(5/10)

2024年:2位(9/10)



ほぼ完璧だった昨年のリヴァリーから、残念なダウングレードです。


昨年は、発表されたリヴァリーのままでは、クルマを横から見た時にペトロナスのロゴとグリーンが同時に見えないという問題がありましたから、シーズンの途中からペトロナスのロゴの下にグリーンを追加する必要がありました。

今季型で同じ問題を起こさないようにするための新しいグリーンのラインの流し方と、それに伴って変更されたサイドポッド上でのシルバーと黒の塗り分け方も、(どうしても仕方なかったことだとは思いますが)昨年のリヴァリーが持っていた洗練された印象を失ってしまったことの一因になっています。


もう一つ大きな問題は、エアボックスにあったイネオスの赤を取り除いて、代わりにシルバーを置いたことでしょう。

昨年のリヴァリーが大変美しく洗練されていたのは、シルバーがノーズ先端からサイドポッド上まで真っすぐ伸びて、そこでグラデーションになって消えていったからです。

今年はその真っすぐな流れが乱された上に、その上部にもう一つ別の、短くて太いシルバーの流れが作られてしまったものですから、全体のバランスが乱暴に崩されてしまったように感じられます。



5位:レーシング・ブルズ(6/10)

2024年:9位(2/10)



今季最も美しいリヴァリーになるポテンシャルがあったのに……青が余計!

レッドブルが2021年ターキッシュGPで走らせた「ホワイト・ブル」を彷彿とさせるこのリヴァリーは、「VISA」ロゴを赤か黒にしてその他の青い装飾(特にリアエンドから前方へ突撃している牛の群れ)をなくしていれば、文句なしの10点満点になっていたはずです。

5点でもいいかな~と思ったのですが、やろうとしていることは素敵なアイディアだと思うので、6点ということにしておきます。



4位:マクラーレン(6/10)

2024年:5位(7/10)



悪くはないのですが、2つだけ、細かいところが気になります。

ミラー付近に追加された青(2022-23年ほど酷くはありませんが)と、ヘイロー前端のオレンジと無塗装エリアの塗り分けが昨年と比べてはるかに安易なものになっている点です。

クルマ全体のテーマに沿ってヘイロー前を斜めに塗り分けていた昨年型の工夫が好きだったので、残念です。

昨年は7点でしたが、1点失って今年は6点。



3位:ウィリアムズ(7/10)

2024年:6位(6/10)



この明るい青はタイトルスポンサー Atlassian の影響ですね。

個人的にはあまり好きな青色ではありませんが、紺から明るい青へ何も余計なことをせずグラデーションにしているのが好印象です。

ひょっとするとこの細い白線もなくて良かったかも、とは思いますが、全体として悪くないリヴァリーです。


ただ、この明るい青色にはどうしても安っぽさを感じてしまいます。

ウィリアムズは2022年以降3年にわたって、複数種類の青を斜めに重ねるパターンを使ってきましたよね。

あれに織り込んでしまえば、この青の安っぽさもそこまで気にならなかったのではないかと思います。

もちろん、スポンサーシップの制約でそれが実現しなかった可能性も考えられますが。




2位:レッドブル(9/10)

2024年:3位(9/10)



If it ain't broke, don't fix it.

タイトルスポンサーを失ってほしいと願っているわけではありませんが、サイドポッドの白いオラクルのロゴを赤い「Red Bull」に戻してくれれば10点満点をあげます😁

このリヴァリーを変えるべき理由はありませんね。

過去9年間と同じように、これからもずっとこれを使い続けてほしいと思います。



1位:ステイク・サウバー(10/10)

2024年:8位(4/10)



発表された瞬間は「8か9」と思いましたが、見れば見るほど好きになります。

10点満点!👏

この乱されない一筋の流れが作るクリーンな印象というのが、メルセデスが今年失ったものだと思います。


F1 75 Live のステージ上では、エンジンカバー付近でのグラデーションの終わりの部分でラッピングとカーボン地の境界がはっきり見えてしまってダサい感じになっていましたけれども、このリヴァリー自体がやろうとしていることは素晴らしいと思いますし、きれいにクルマに施される限りしっかり機能するものだと思います。

サウバーさん、頼みますよ。


昨年は4点で8位でしたから、大ジャンプですね。

おめでとうございます。

賞品も何もないけど。

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